2014年10月

2014年10月27日

Carlos Santana(カルロス・サンタナ)

2014年10月26日。
米AT&Tパークで開かれた
サンフランシスコ・ジャイアンツ対カンザスシティ・ロイヤルズの
オープニングセレモニーでカルロス・サンタナが国家を演奏しました。


同姓同名の野球選手もいますが、
もちろん、「泣きのギター」で有名なメキシコ出身のギターリストです。

『哀愁のヨーロッパ(原題:Europa(Earth's Cry, Heaven's Smile) )』
は彼の代表曲です。


この曲は「アミーゴ(原題:Amigos)」というCDアルバムにも
挿入されている曲ですが、このアルバムではジャケットを
日本人の横尾忠則がデザインしました。

横尾忠則といえばその当時は山本寛斎と並ぶほど有名な人で
彼がデザインを担当したCDは売れるなどとも言われるほどの
人気だったようです。

サンタナは東洋哲学に傾倒している、という話があることから
考えてみても、頷けるつながりですね。

ギターの「技術」で見ると彼の演奏は評価が分かれるようですが
速弾きなどのテクニックで騒がれるような、会話でいえば
「間」もとらずにしゃべりっぱなしのようなそんな音楽よりは
一音一音を響かせて心に沁みる演奏もいいものです。

技術をひけらかそうとするものは雑音にしか感じず、
シンプルな音ほど、こちらが興味を惹かれて
聴くほどに、選び抜かれた音が返ってくる・・・

聴いていて疲れさせない、リラックスさせてくれる名曲ですね。

心理学的にも、雄弁な人は嘘を隠そうとしてしゃべりすぎ
真実を語る人は言葉が少ないものだ、と言われていますので
言葉の重さ、音楽の大切さを尊重する意味でも
こういったテンポの曲は大好きです。

振り返ってみれば「名曲」と言われるものは
あまりアップテンポのものはないように思いますが
これもそんな人間心理が反映されてのことでしょうか。
(・・・諸説ありそうですが。)


music0funfun at 22:56|PermalinkComments(4) 

2014年10月24日

幸福な王子

きれいな金箔やサファイヤ、ルビーで飾られた華やかな王子の像が、
自分を顧みず、困っている人に自分がまとっていたものを分け与えて
最後にはみすぼらしく変わってしまったところを、
その街の人が無残にも溶かしてしまったという有名な童話ですが。

王子が動けない代わりに、実は側にいたツバメが宝石などを運んでいた
のですが、そのツバメは王子の意思に影響されて暖かい国に移り住む
ことをせず、ある寒い日にとうとう死んでしまいます。

ここまでだと、なぜ「幸福?」と思いますが、話には続きがあり
それを不憫に思った天使が燃え残った王子の心臓(鉛)と
ツバメを天に届けてその後は一緒に幸せに暮らした、ということで
話が終わります。

このお話をつくったのはオスカー・ワイルド。
道徳的にどうか、と物議を醸し、ある時には世に出すのが控えられた
戯曲「サロメ」や小説「ドリアン・グレイの肖像」などの作者です。

人の心に残る作品を世に出す人は、どこかしら一般の人とは異なる
人生を送ることが多いようですが、彼もその一人。

彼の人生とともに、ふとした時にふと思い出す名作です。

つい最近でも、TVなどで放送するために原作とは意味を変えて
放送された松本清張の小説「砂の器」でもそうですが、
世間に何かを公表するために、どうも一般の人に受け入れられやすい
ように、と表現を変える例は大昔からあるようですね。

・・・それで原作者と折り合いがつかず、映画化や書籍化などに
行きつかない作品は数知れず存在することでしょう。


王子と言えば "Someday My Prince Will Come (邦題:『いつか
王子様が』)" はその昔、Walt Disney の白雪姫で歌われた曲ですが
Jazz のスタンダードでもあります。

Princess

重い話のあとは軽やかな曲をどうぞ。





music0funfun at 20:52|PermalinkComments(2)雑記 

2014年10月18日

音楽ギフトカード

「ギフトカード」や「商品券」は何かのお礼だったりお祝いに
もらうことが多いと思います。

そういえば昔、「音楽ギフトカード」なるものが存在していました。

当初は有効期限のないカードであったにもかかわらず
いつの間にかそのカードにも有効期限が設定されたと知り、
最後には使用ができなくなるため払い戻しに応じるという情報を入手し。

期限がなければ気になるアーティストのアルバム等出た時にでも
使おうと思ってのんきに持っておりましたが、
そうもいかない事情を察し、現金化してもらった思い出があります。

1993
調べてみれば歴史が古いもので、1971年に東京都レコード商組合が
「レコード券」という特定地域限定に通用するサービス券を作ったところ
から出発し、1972年に全国レコード商組合連合会が事業を引き継いで
全国展開。

その後はビデオやCDなど、音楽の配信方法に多様性が出てきたことから
事業が行き詰まり、日本レコード普及株式会社がさらに継承。
1988年に「音楽ギフトカード」に名称変更。

一時はCDの売り上げなどの波に乗って勢いのあった「音楽ギフトカード」
ですが、デジタル化(=コピーガード)の対応の遅れにより、
音楽業界の売り上げが落ち込み、それとともに衰退。

2010年8月に完全にサービス終了となりました。

音楽に限りませんが、今やお金を出さなくても
ある程度のクオリティのモノが手に入ってしまう時代。

たくさんのモノが氾濫しすぎて、
逆にお金を出してでも手に入れる価値のあるものが何かわかりづらい
ということでもあるのですが。

価値あるもの、良いものを理解する感性を忘れたくないものです。



music0funfun at 16:08|PermalinkComments(0)雑記 

2014年10月15日

Charles Aznavour (シャルル・アズナブール)

秋もだんだん深くなってくると、
青々としていた木々が熟するように赤色に変わってきますが・・・

そんな季節の色の移り変わりを見ていると、
ふとシャンソンめいたものを聴きたくなる時があります。

時は芸術の秋、ですものね。


エディット・ピアフ あたりは皆さん思いつくと思うので、
本日はシャルル・アズナブールを紹介したいと思います。

一説では「機動戦士ガンダム」の登場人物である「シャア・アズナブル」は
シャルル・アズナヴールに由来するとか。

「島耕作」は漫画本ながら、Jazzがバックミュージックで流れている設定が
あったりと、音楽好きの立場からは心くすぐられる演出があるアニメは
なんとなく記憶に残るものですね。


■Charles Aznavour (シャルル・アズナブール)

フランス/パリ生まれ。
フランスを代表するシャンソン歌手であり俳優。
歌については、自身で作曲も手掛ける。

・Isabelle - イザベル

強烈な一曲。シャンソン、って愛の歌でしたねぇ・・・

この種の曲には音楽が始まる前に、メロディーに乗せた
語り口調などが入りますが、これはオペラであったり、
ミュージカルであったりの劇中歌で用いられたものなどでは
よくある形式のものです。

・La Bohéme - ラ・ボエマ

こちらの映像は最近のもののようですが、
このような振り付けが昔は流行っていました。

・La mamma - ラ・マンマ

少しシャンソンの意味からは外れますが
"Ave Maria" と高らかにうたう声が忘れられない曲です。



music0funfun at 23:32|PermalinkComments(0) 

2014年10月14日

Diana Ross (ダイアナ・ロス)


つい先日、友人がDiana Rossが東京公演をすると教えてくれました。

1月6日と7日の二日間。
Baby Love や You Can't Hurry Love などの
とってもフレッシュな歌声のころから、わたしの好きな歌手の一人です。

Jazz界で言えばエラ・フィッツジェラルドや、クレオ・レーン、
最近ならコンチャ・ブイカなどなど、五感にギューーーーっと響く歌手は
他にも沢山いますが、70歳にして今でも現役の彼女には感動します。

One Woman: Ultimate Collectionのアルバムは
とても大事にしています。

DR

彼女の経歴を簡単に。

■Diana Ross(ダイアナ・ロス)
1944年3月26日生まれ、アメリカ/デトロイト州出身。

ザ・スプリームス(The Supremes)の3人組のうちの一人として知られ
初めのデビューはザ・プライメッツ(The Primettes)という4人組でした。
彼女たちの歌う曲は数多く全米HIT NO.1 に輝いています。

その美しさと歌声で、実質はほとんど彼女が一人目立つグループで
あったため、ダイアナ・ロス&ザ・シュープリームスなど
何度かグループ名の変更や何人かのメンバー交代を経て、
今でも活動が続いています。

そういえば、交友関係にあったマイケル・ジャクソンは、
彼が亡くなった時の子供たちの後見人として
ダイアナ・ロスを指名していたという話がありますが、
彼女の偉大さを知る一つのエピソードですね。

彼女のコンサート、行こうかとも迷いましたが
今回は諸般の事情により断念しました。

成功を心から祈るばかりです。


music0funfun at 21:25|PermalinkComments(0) 
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