2014年10月09日
ロマ族
ビジネスでは「政治」「人種」「宗教」についての話題は避けるべき
というのが暗黙のルールになっていますが、
それは初対面の人と、突然に意見の衝突を起こさないようにする
配慮からきているのはよく知られていることと思います。
ただ、何も知らずにその話題を避けるよりは
少しだけでも知っておいた上で避けたほうが
より感じの良い対処ができることもあります。
そんなわけで、以前少し触れていた
ジャンゴ・ラインハルトや、ロビー・ラカトシュの出身である
「ロマ」族について調べてみました。
ちなみにロビー・ラカトシュはNHKにも出演したことがあります。
■ロマ族
「ジプシー」が差別用語とされるため
変わる言葉として「ロマ」が用いられている。
一般的な印象としては「流浪の民」「定職につかない」
「教育水準が低い」「盗みをする」等々のマイナスイメージが多い。
起源は諸説あり定かではない。
ルーマニアでは奴隷として扱われていた、またはインドやパキスタン
周辺に住む民族が独立を目指して孤立した、などの説が有力。
そこから派生して偏見が生まれ、戦時中にはドイツからは
アウシュビッツ以上に厳しい扱いを受け、「青少年のために」という
スイスの団体からは、ロマの撲滅のために、小さな子供が親から
引き離される(=誘拐)などの政策がとられた。
大変な偏見によりその子供たちは精神病院に送られることもあった。
チャーリー・チャップリン(Charles Chaplin)もロマ族出身だそうです。
彼の生い立ちやその後の作品を見ると納得のいく部分もありますが。
ロマ族などの民族は文献なども残りにくいため、はっきりとした起源が
分かりにくいようではありますが、はっきりと知られている
近年の歴史的な背景も踏まえたうえで彼らの音楽や映画を鑑賞すると
より深く大切に向き合いたくなりますね。
music0funfun at 13:07│Comments(0)│人